応募の概要
世界の三大洋と接する南極海(南大洋)では、南極大陸を取り巻き、巨大な流量を誇る南極周極流が、海洋深層循環により三大洋と熱や物質を交換することで地球環境と密接に関わっています。また、南極大陸付近の海水が沈降することで形成される南極深層水も三大洋をめぐる海洋深層循環を駆動することから、地球の気候に大きな影響を及ぼすものと考えられています。そのため、南極海の底層域の水温・塩分等の変化を把握し、その要因を解明することは、地球規模の気候変化に影響を及ぼす海洋深層循環の駆動力を予測する上で極めて重要です。
近年、3,000m以深の海洋深層で水温が上昇している可能性が高いという新見解が提唱され、それによれば、最も大きな温暖化は南極海で起こっているとされています。しかしながら、国際的に見ると、南極海、特に東南極沿岸域(南大洋インド洋区)については、観測頻度が低く物理・化学データが不足しているため、海洋深層循環の駆動力の変化に関する検証が十分に行えていません。
このため、本事業は、南極地域観測第Ⅹ期6か年計画(令和3年11月30日 南極地域観測統合推進本部)に基づき、氷縁付近を含む観測点での南極底層水観測を長期継続し、水深3,000m以深に及ぶ水温・塩分の動態を監視するとともに、その調査研究結果(データ)を国内外の関係機関の利用に供することを目的とするものです。
応募の対象者
(1)応募対象者に必要な資格
予算決算及び会計令第70条の規定に該当しない者であること。
なお、未成年者、被補佐人又は被補助人であって、契約の締結のために必要な同意を得ている者は、同条中、特別の理由がある場合に該当する。
また、文部科学省の支出負担行為担当官等から取引停止の措置を受けている期間中の者でないこと。
(2)応募対象者の要件
本事業に応募できるのは、責任をもって観測を実施する以下に示す日本国内の機関、又はこれらの機関で必要に応じて組織するチームとします。チームは、研究代表者が所属する代表観測実施機関(受託者)と共同観測実施機関(再委託先)により構成されます。
① 大学及び大学共同利用機関法人
② 国立試験研究機関及び公設試験研究機関
③ 独立行政法人(国立研究開発法人を含む)、特殊法人及び認可法人
④ 特例民法法人又は一般社団・財団法人若しくは公益社団・財団法人
⑤ 民間企業(法人格を有する者)
⑥ 特定非営利活動促進法第十条第一項の規定により認証を受けた特定非営利活動法人
委託契約の履行能力を確認するため、審査時に、機関の営む主な事業内容、資産及び負債等財務に関する資料等の提出を求めることがあります。