応募の概要
IoT社会の到来により急増した情報の高度な利活用を促進するには、ネットワークの末端(エッジ)で中心的な情報処理を行うエッジコンピューティング等、従来のクラウド集約型から処理の分散化を実現することが不可欠です。また、半導体の開発指標たるムーアの法則の終焉が叫ばれ、既存技術の延長は限界を迎えつつある中、著しく増加するデータの処理電力を劇的に低減できるような新原理技術の実現が求められています。このような背景から、本事業では2018年度に公募を実施し、研究開発を開始しました。
一方で、高度なエッジコンピューティングを実産業において早期に実現するためには、当該基盤技術をコアとしつつ、多種多様なIP・デバイス技術、計算アクセラレータ等の異なる技術を集合させたデバイスの早期実装など、AIエッジコンピューティングの産業応用を加速するための技術の開発も重要と考えられます。
本公募は、「半導体・デジタル産業戦略」において重要技術に位置づけられ、かつ基本計画の【研究開発項目④】「AIエッジコンピューティングの産業応用加速のための技術開発」に該当する領域のうち、2022年度時点でNEDO事業において実施していない領域について先だって開発課題を設定し、公募を行うものとします。
具体的には、AIエッジコンピューティング向け半導体設計の効率化に関する研究開発を募集するものであり、産業応用を見据えて活用可能な設計技術等を重点課題として設定し、関連する提案について、委託事業または助成事業として広く募集します。