応募の概要
(目標)
世界的に保健医療分野におけるデジタル・トランスフォーメーション※(DX)の流れが加速している。我が国では、令和4年5月に開催された保健医療分野AI開発加速コンソーシアム等において、保健医療分野におけるDXの推進に向けては、医療情報のデジタル化及びデジタルデータ(病理画像、CT・MRI画像、手術動画、ゲノムデータ等)のAI研究開発等への利活用の促進が肝要であること、また、その利活用に係る倫理的・法的・社会的課題(ELSI)への対応が喫緊の課題であることが指摘されている。
本研究は、令和5年度末までに、保健医療分野におけるデジタルデータのAI研究開発等への利活用に係るELSIの抽出、国内外のELSIの議論の動向も踏まえた対応策の提言、研究者等が活用できるガイドライン案や事例集等の作成を行うことを目的とする。
※ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること(総務省 平成30年版 情報通信白書)
(求められる成果)
・ 保健医療分野におけるデジタルデータ(病理画像、CT・MRI画像、手術動画、ゲノムデータ等)のAI研究開発等への利活用に係るELSIの抽出、国際的な動向も踏まえた対応策の提言
・ 保健医療分野におけるデジタルデータのAI研究開発等への利活用に係るガイドライン案(デジタルデータの加工手法、加工基準を含む)の策定、及び研究者等が参考にできる事例集等
・ 保健医療分野におけるデジタルデータのAI研究開発等への利活用に係る国内外のELSIの議論の動向の調査・分析の結果
・ ゲノムデータの個人識別性に該当する範囲について、科学的な観点、海外の動向を踏まえた総合的な解釈に関する提言
・ ゲノムデータの持つ個人識別性に関する国内外の議論の動向の調査・分析の結果
※ 上記の成果物は、個人情報保護委員会事務局等の関係機関への横展開が可能な形とすること