応募の概要
●事業の概要
開発途上国のニーズを基に、地球規模課題 を対象とし、社会実装の計画を有する国際共同研究を政府開発援助(ODA)と連携して推進します。本プログラムでは地球規模課題の解決及び科学技術水準の向上につながる新たな知見や技術を獲得することや、これらを通じたイノベーションの創出を目的としています。また、その国際共同研究を通じて開発途上国の自立的研究開発能力の向上と課題解決に資する持続的活動体制の構築を図ります。
●応募の要件
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)は、ODAとの連携事業であり、技術協力プロジェクトとしての役割も求められています。ODAの経費部分については、委託研究費ではなく技術協力プロジェクトの枠組みに基づき執行されます。AMEDへの研究提案に当たっては、R5年度公募要領の「1.1.7. ODAによる技術協力の概要」を精読の上、研究代表機関として独立行政法人国際協力機構(JICA)の取極めやプロジェクト実施の手引きなどに基づいて事業を実施することが可能であるかを確認してください。また、相手国側研究者と共同研究内容を十分に調整した上で、相手国研究機関から相手国のODA担当省庁を通じて技術協力プロジェクト要請(要請書)が日本大使館を経由して外務本省に提出されることが必要となります。
●研究内容
以下に示すような地球規模課題解決のための感染症分野の研究開発課題を公募します。
HIV/エイズ、エボラ出血熱、マラリア、デング熱、結核、高病原性鳥インフルエンザ、狂犬病、カルバペネムやコリスチンなどの薬剤耐性菌感染症、新型コロナウイルス感染症などの新興・再興感染症は、開発途上国において健康への脅威となるだけでなく、社会・経済開発への重大な阻害要因の一つとなっています。感染症領域における地球規模課題解決のための研究開発としては、以下の例などの取組が挙げられます。
◇高病原性鳥インフルエンザ、狂犬病などの人獣共通感染症に関する研究開発
◇HIV/エイズ、エボラ出血熱、マラリア等の原虫及び寄生虫、デング熱、結核、カルバぺネムやコリスチンなどの抗菌薬耐性菌感染症、新型コロナウイルス感染症等の新興・再興感染症の疫学、診断、予防、治療等に関する研究開発
●研究開発実施予定期間
令和6年度から3~最大5年間 (令和5年度に、研究準備のための暫定期間をおく)
●予算規模
1課題当たり年間24,615千円(最終年度 15,384千円/年)(暫定期間:5,000千円/年)(間接経費を含まず)
*AMEDによる委託研究開発経費は、間接経費30%を計上した場合1課題あたりの額は以下になります。
32,000千円上限/年、(最終年度 20,000千円上限/年)(暫定期間 6,500千円上限/年)
*JICAによるODA技術協力経費は以下の通りです。
【間接経費無しの場合】 60,000千円程度/年、【間接経費有りの場合】 70,000千円程度/年
応募の対象者
国内の研究機関等に所属し、かつ、主たる研究場所※1とし、応募に係る研究開発課題について、研究開発実施計画の策定や成果の取りまとめなどの責任を担う研究者(研究開発代表者)とします。
なお、特定の研究機関等に所属していない、もしくは日本国外の研究機関等に所属している研究者にあっては、研究開発代表者として採択された場合、契約締結日又は令和5年6月1日までに、日本国内の研究機関に所属して研究を実施する体制を取ることが可能な研究者も応募できます。当該国際共同研究の研究開発代表者としての責務を果たし、最初から最後まで国際共同研究に従事できることが応募者の要件です。その他責務等も記載しておりますので、公募要領をよく読んで応募してください。
※1 所属機関と主たる研究場所が異なる場合は、別途御相談ください。