応募の概要
(目標)
糖尿病は重症化し合併症を発症すると、多分野の専門家による集学的医療を要する。そのため、糖尿病の専門家と他分野の専門家の間でガイドラインが整備されているところである。
糖尿病細小血管障害の一つである糖尿病網膜症の予防・重症化予防のためには定期的に眼科を受診し、網膜症検査を実施する必要があるが、糖尿病患者における網膜症検査の実施率は糖尿病認定施設においても依然低いという現状がある。また神経障害は痺れ、自発痛、無自覚性低血糖、膀胱機能低下等の原因となり生活の質の低下を来すのみならず、糖尿病足病変の原因にもなり、重症化すると下肢切断に至ることもある重要な合併症であるが、現時点ではガイドラインの整備等が不十分な状況である。そのため、本研究では糖尿病神経障害・足病変や糖尿病網膜症等の糖尿病合併症に焦点を当てて、その実態把握、課題抽出、解決策等について検討を行う。
(求められる成果)
・ 糖尿病合併症診療における課題の抽出。
・ 効果的な糖尿病神経障害・糖尿病足病変の評価方法と管理手法の開発。
・ 効果的かつ継続的な糖尿病網膜症の管理に係る提案。