応募の概要
強度行動障害を有する方への支援については、特性の評価や環境調整等により行動障害の低減を図るための研究が蓄積されてきた。一方、地域共生社会は、多様性を前提に誰もが身近な地域社会に関わり、生きがいや充足感を得ることを目指す理念であり、最も生きづらさを抱えている強度行動障害を有する方も取り残すことなく豊かな地域生活を目指す視点が求められる。
そのため、本研究では、社会参加を通して障害者自身の自尊感情・自己肯定感を高め、結果として行動障害の改善につなげる、あるいは行動障害があっても本人なりに周囲と調和し、生活の質を維持しながら幸福感のある暮らしを実現するための、「地域共生モデル」の理論の構築、重層的な支援手法の開発を行うことを目標とする。