応募の概要
(目標)
妊娠期・授乳期においては、母子の健康の確保のために適切な食習慣の確立を図ることが重要である。一方で、日本人の食事摂取基準(令和2年版)において妊婦・授乳婦の栄養素等摂取量に関する報告が十分なされていないことが示される等、妊産婦の栄養摂取状況の実態の詳細な把握が必要とされている。また、令和3年に改定した「妊産婦のための食生活指針」(以下「指針」)において妊娠中の体重増加指導の目安は示されているが、指針改定後の実態を把握することが必要である。
本研究では、妊産婦の栄養摂取状況及び妊娠中の体重増加に関する実態等を把握するとともに、妊産婦の保健指導・栄養指導等で活用できる栄養・食生活に関する支援ツール案を作成することにより、健康や栄養・食生活に関する課題を含む妊産婦の現状に則した栄養指導等が行われるとともに、妊産婦の適切な食習慣の確立に向けた行動変容を促すことを目標とする。
(求められる成果)
・ 我が国の妊産婦の栄養摂取状況や食生活、体重等の身体状況の変化等の実態把握
・ 妊娠中の体重増加に関する保健指導・栄養指導等の実態把握
・ 妊産婦の栄養摂取状況の評価に資するツール案の作成及びそのエビデンス(指標設定、評価方法の妥当性等)に関する資料の提示
・ 成育医療等基本方針等に活用可能な妊産婦の栄養・食生活の評価に資する指標の提言