応募の概要
近年、輸入される植物に混入した外来雑草の種子が、農地へ侵入・拡散し、難防除雑草となり、農作物に被害をもたらす事例が報告されています。
このような状況を受け、令和4年5月、植物防疫法(昭和25年法律第51号)が改正され(令和5年4月1日施行予定)、同法第2条第2項で規定する有害植物に新たに雑草が含まれることとなり、同法第5条の2第1項で規定する検疫有害動植物として、雑草を輸入検疫の対象とすることが可能となりました。
輸入植物検疫において植物から病害虫が発見された場合は、その植物について消毒又は廃棄の措置を実施していますが、今後、検疫有害動植物となる雑草種子が輸入検査で発見された場合における、実行可能な消毒措置(選別を含む。)に関する知見については十分に得られていません。
このため、輸入植物の物流に大きな支障が生じないよう、輸入検疫での雑草種子に対する消毒措置の確立に向け、各国で採用されている各種消毒方法等の有効性の調査が必要です。
そこで、雑草種子に対する消毒措置の確立に係る研究及び主要な輸入栽培用種子における雑草種子の混入実態調査を行います。