応募の概要
2020年10月の総理所信表明において、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言している。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」という。)では、2020年度から「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発」(以下、「CNF関連事業」という。)を開始し、社会実装に向けた技術開発を進めている。セルロースナノファイバー(以下「CNF」という。)は、カーボンニュートラルへの挑戦に大きく貢献できる新たな材料の一つであり、早期の社会実装・普及が期待されている。
本委託事業では、CNF材料のLCA評価手法の検討と評価を行い、社会実装の加速を図ることを目的とする。事業の実施にあたっては、様々な産業データベース(CO2排出量、電気使用量等)を活用するだけでなく、CNF関連事業に参画している事業者とも協力し、各製造工程におけるCO2排出量などを実際に測定し、収集したデータの解析、評価を実施する。さらに、CNF関連事業等を取り巻く産業連関分析等を行い、産業及び経済への波及効果を明確にする。得られたLCA評価手法や分析結果等の成果は広く事業者等が活用できるよう公表する。また、得られた評価結果を活用し、適切な標準化(ISO等)への取組を開始する。