応募の概要
(目標)
胃がんの罹患率・死亡率は経時的に低下しているものの、胃がんはがんの部位別死亡数の第3位と、国民の生命と健康にとって重要な問題であり、検診の項目や対象者等について継続的に検討する必要がある。
また、胃がんのリスク因子であるヘリコバクター・ピロリ(以下「ピロリ菌」という。)について、第4期がん対策推進基本計画において、「健康で無症状な集団に対する、ピロリ菌の除菌の胃がん発症予防における有効性等について、国内外の知見を速やかに収集し、科学的根拠に基づき、除菌の必要性の有無及びその対象者について検討するとともに、運用上の課題について整理する」こととしている。
本研究では、過去の胃内視鏡検査の導入経緯を踏まえて胃がん検診の課題を整理し、より適切な検診内容についての議論に資する根拠を提示することを目的とする。また、健康で無症状な集団に対するピロリ菌除菌による健康影響に関する知見の収集や医療経済評価、がん検診等への実装可能性も含めた運用上の課題整理等を行うことを目的とする。
(求められる成果)
・ 過去の胃内視鏡検査の導入経緯を踏まえた胃がん検診における課題の整理による、より適切な検診内容についての議論を行うための根拠の提示。
・ 健康で無症状な集団に対するピロリ菌除菌の健康影響に関する知見の収集や医療経済評価、がん検診等への実装可能性も含めた運用上の課題と対応案の整理。