応募の概要
ゲノム編集を用いることで、有用物質生産や気候変動対応向けの作物等を迅速に開発できることが期待されていますが、現状の技術では開発にまだまだ時間がかかる上に、多くの形質は複数の遺伝子が関わっており、これまでの技術では改変できる形質が限られています。また、植物でのゲノム編集は遺伝子組換えを経て行う方法が一般的ですが、ゲノム編集植物として扱うためには、交配等により導入したゲノム編集酵素遺伝子を除去しなければなりません。交配に時間と労力がかかる作物では、遺伝子組換えで導入した外来遺伝子の除去が困難なため、遺伝子組換えを経ない高効率なゲノム編集技術が求められています。本事業では、遺伝子組換え不使用と複数遺伝子の同時改変を両立するゲノム編集技術を開発します。また、開発したゲノム編集技術を用いて、これまでできなかった有用物質生産を可能とする植物を短期間で開発します。