応募の概要
(目標)
健康増進法に基づき、国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防を目的に、エネルギーと各栄養素の基準値として「日本人の食事摂取基準」(以下「食事摂取基準」という。)を定めている。食事摂取基準2025年版の策定に当たり、推定平均必要量の設定の基本的な考え方の整理を行った中で、利用可能な生体指標とそれを踏まえたアウトカムとなる疾患の整理や摂取量との関連等、各栄養素の指標の設定にあたって検討すべき課題が見出された。
これらを踏まえ、本研究では、今後、質の高い食事摂取基準の策定を見据え、各栄養素の指標設定に資する基礎資料を得ることを目的とする。
(求められる成果)
・食事摂取基準の推定平均必要量と目標量の設定に影響を与え得る、栄養素横断的な要素(生体指標、疾患アウトカム、栄養素摂取量、食習慣、人種、食品成分表等(以下「影響因子」という。)について整理する。その上で、これらの内容の妥当性を検証する上で適切と考えられる数種類の栄養素(少なくとも脂溶性ビタミン2種、水溶性ビタミン4種、多量ミネラル1種、微量ミネラル2種)を対象に、これらの影響因子の状況について、国内外における情報の収集、文献レビューを行い、栄養素毎に結果を取りまとめる。
・文献レビュー等の結果を踏まえ、我が国の食事摂取基準を策定していくために新たに蓄積していくべき栄養学のエビデンスについて整理する。