応募の概要
(目標)
「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(以下、「指針」という。)において推奨する子宮頸がん検診の検診項目としてHPV検査単独法が令和6年度より追加された。HPV検査単独法による子宮頸がん検診は、検査結果によって次回の検査時期や検査内容が異なるなど、アルゴリズムが複雑であり、適切な運用には検診を実施する医療従事者の理解が重要となる。
本研究では、医療従事者によるHPV検査単独法の理解と適切な運用を促進するため、検診機関及び検査判定機関を含む医療機関等において利活用可能なツールを開発することを目標とする。
(求められる成果)
・「対策型検診におけるHPV検査単独法による子宮頸がん検診マニュアル」等を反映した、検診内容と精度管理に関する普及啓発に係る医療機関向けツールを作成する。なお、当該ツールについては、上記マニュアルや既存の普及啓発ツールを参考に、不足していると思われる情報を整理した上で、医療従事者が子宮頸がん検診を適切に実施するために幅広く継続的に使用可能なものを作成することとする。
・作成した普及啓発ツールが医療機関等において容易に利活用できるようにするために、対象者の特性等を踏まえた適切な媒体(紙、電子等)について調査するとともに、その媒体を用いて普及啓発を行う。
・作成した普及啓発ツールは、HPV検査単独法を導入するまたは導入予定がある自治体や医療機関等において実際に活用し、実用性を確認する。
・受診者等から医療機関等に寄せられた質疑の実例をとりまとめ、対応について整理した資材を作成する。