応募の概要
・目的
第4期がん対策推進基本計画において、「高齢のがん患者に対する適切な治療及びケアの提
供を推進するため、関係団体等と連携し、更なるガイドラインの充実を推進するとともに、高
齢のがん患者に対するがん医療の実態把握を行う」こととしている。また「2040 年を見据えた
がん医療提供体制の均てん化・集約化に関するとりまとめ」において、「がん罹患率は加齢と
ともに上昇し、85 歳以上の高齢者は2025 年から2040 年にかけて45%増加することが推計さ
れている」とされ、「85 歳以上のがん罹患者に対して、全身状態や併存疾患、治療自体による
身体的負担等を加味するとともに、本人・家族の意思を踏まえどのような治療法が最適である
か、また、療養環境の支援のあり方に関する研究を推進する」こととされている。しかし、わ
が国では、85 歳以上の高齢者に対するがん治療提供の実態が十分に把握されていない。
本研究では、85 歳以上のがん患者を対象として、利用可能なリアルワールドデータを用い
て、高齢者の治療の選択、治療効果、経済的負担の分析、実態把握を行う。また、今後の高齢
者がんの治療効果の評価モデルの改善のための基盤構築を行う。
・成果
〇リアルワールドデータ(DPC、介護DB データ、院内がん登録等)を用いて後方視的に把握す
る手法を検討し、85 歳以上の高齢がん患者におけるがん治療の実態を整理する。
○研究に利用したリアルワールドデータの情報の確からしさを評価し、課題の整理を行う。
○将来的に、全国がん登録とNDB 等との連結解析が可能になることを見据え、連結解析が可能
となった場合に、85 歳以上の高齢者のがん医療の実態把握のために実施可能な研究手法を整
理する。
○85 歳以上の高齢者に対する病院単位の治療選択の事例を収集し、マニュアルを整理する。
※研究班会議や研究成果報告会を活用するなどし、本研究課題の厚生労働省担当者と適時必要
な情報共有を行いながら研究を遂行すること。
応募の対象者
〇がんの3大療法(手術療法、放射線治療、化学療法)の関連学会(日本癌治療学会、日本臨
床腫瘍学会、日本放射線治療学会、日本老年医学会等)、がん診療連携拠点病院関連団体
(全国がんセンター協議会等)との協力体制を備えていること。
〇がんに関するレセプト分析及び疫学研究に関連する研究業績を有する専門家が研究代表者ま
たは研究分担者として参加していること。
〇「第4期がん対策推進基本計画」において患者・市民参画を推進していることを踏まえ、患
者・市民参画の実施者(患者・家族支援等の関係団体等)を研究協力者として参画させる等
の、患者・市民参画に関する具体的な取組が示されていること。
〇研究分担者又は研究協力者として、若手研究者・女性研究者を研究班に参画させるよう努め
ること。