応募の概要
(1)背景と目的
循環器病は、我が国における主要な死亡原因及び要介護要因の一つである。発症予防及び重症化予防には、循環器病の主要な危険因子となる高血圧症、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)等の生活習慣病の早期発見及び適切な介入が重要である。 特定健康診査、その他の生活習慣病に関する健診、労働安全衛生法に基づく一般健康診断(以下「職場健診」という。)等の既存の健診においては、危険因子の把握に資する問診・検査項目が設定されている。しかし、受診勧奨後の医療機関受診状況や、その後の治療継続及びコントロール状況については、十分に把握されていない。
本研究では、健診結果から医療機関受診、治療開始、継続管理及びコントロール状況に至る一連の流れを分析する。これにより、循環器病予防の徹底に向けた課題を整理する。
(2)求められる成果
〇40 歳以上の特定健診受診者を対象とし、以下の事項等を把握する。
・各健診項目における受診勧奨対象者数及び割合
・受診勧奨対象者における医療機関受診者数及び割合
・医療機関受診後のフォローアップ状況(治療開始率、治療継続率、危険因子のコントロール状況等)これらについて、地域別、年齢階級別、保険者別に分析する。(なお、この分析にあたっては、保険者のデータやレセプトデータ等の活用を検討すること。)
〇40 歳以上を対象とする特定健診に加え、40 歳未満も対象に含める。対象について、生活習慣病に関する健診及び職場健診等の受診状況及び受診勧奨後の受診状況を調査する。(様々な既存の健診機会における状況について検討すること。)
〇健診受診から医療機関受診、治療開始、継続管理に至るプロセスにおける課題(受診率の地域差、保険者間の差、年齢差、フォローアップの中断等)を整理する。
〇循環器病の予防の徹底に向けた基礎資料を作成する。生活習慣病に係る健診結果が、適切な受診行動に繋がっているか、現状を分析し、整理する。
※研究班会議や研究成果報告会を活用するなどし、本研究課題の厚生労働省担当者と適時必要な情報共有を行いながら研究を遂行すること。