応募の概要
(1)背景と目的
第2期循環器病対策推進基本計画では、「救急医療の確保をはじめとした循環器病に係る医療提供体制の構築」が示されている。その中で、循環器病に対する医療の質の向上、疾患特性に応じた均てん化及び集約化並びに効率的かつ持続可能な循環器病の医療の実現を目指すことが示されている。また、循環器病の急性期診療を提供する体制の実態を把握し、その有効性及び安全性を検証するとともに、医療者の労務環境の改善や業務の効率化等へつなげられるよう、遠隔医療や情報の連携などのデジタル技術の積極的な活用の推進が示されている。
本研究では、脳卒中領域における医師の勤務実態及び医療資源の地域分布を明らかにし、働き方改革の進展による勤務形態等の変化が医療提供体制に及ぼす影響を定量的に把握する。また、ICTを活用した情報共有や地域連携の強化、業務効率化の視点を取り入れ、医療資源の効果的活用と脳卒中診療を担う施設配置の最適化につながる方策を検討する。そして研究成果を持続可能な脳卒中領域の医療提供体制の構築に資する知見を得ることとする。
(2)求められる成果
〇脳卒中領域における勤務実態及び医療資源の地域分布に関するデータの収集及び分析を行う。また、病院機能の層別化や役割分担を踏まえた医療提供体制の把握を行い、地域間の偏在を可視化する。
〇働き方改革の進展による勤務形態等の変化が、手術等の治療実績を含めた医療提供体制に与える影響について、地域分布に関する分析も含めた定量的評価を行う。
〇脳卒中領域におけるICT活用による地域連携・業務効率化の実態を把握し、効果(患者アウトカム、医療資源の有効活用や医師負担の軽減等への効果)を分析し、好事例を収集する。
〇現状の医療提供体制及び上記の分析を踏まえて、脳卒中診療を担う医療機関に求められる水準を検討し、地域特性に適合した均てん化・集約化の考え方を整理する。
※研究班会議や研究成果報告会を活用するなどし、本研究課題の厚生労働省担当者と適時必要な情報共有を行いながら研究を遂行すること。